痛いの痛いの飛んでいけー」
小さい頃、転んですりむいたり、どこかしら打ったとき
おかあさんに
「痛いの痛いの飛んでいけー」とおまじないを言ってもらって
痛いところをさすってもらいました。
そうすると、不思議に痛みが止んだような気がしました。
その時のおかあさんの手はとても暖かくて
気持ち良かったように覚えてます。
風邪をひいた時も
おかあさんの手は額にいったり
背中をさすってくれたりしました。
それだけで安心して眠れました。
昔から
「手当て」という言葉があります。
ケガや病気を処するときに使われます。
子どもの不具合を治そうとするおかあさんの手
まさしく「手当て」そのものです。
具合いの悪いところに手を当てる。
すごく、原始的だけれど
とても効果があるんだろうと思います。
大人になって、手を当ててもらう「手当て」って
なかなか経験できませんよね。
私の目指す手技は
おかあさんの手みたいなやさしい「手当て」です。
私は両の手から出る暖かい熱で
痛いところ、具合いの悪ところを手当てしていきます。
「痛いの痛いの飛んでいけー」
と、心の中で呟いているのは内緒です。